主に、演出家・劇作家によるリーディングで、舞台も高い台の上に椅子が5つというシンプルなスタイルで行った。シンポジウムでも話があったが、期間が短いということもあり、それぞれの読む場所も特に打ち合わせなく、出演者の判断でということで行った。しかし、やはりそこは、出演者が演出・劇作を生業としていることもあり、結果、椅子に座るのか座らないのか、相手との距離はどのようにとるのか、そもそも高い台の上に載るのか載らないのか等、空間をどのように使うか、その役・話の内容をどのように捉えているか、それぞれの個性が表れつつも、それでいて、それなりの配置になるという、面白いリーディングとなった。
シンポジウムでは、演出家・劇作家同士でこの作品をどのように考えたのか、作品に対して考察したい点等、リーディングを観劇していた参加者も含めてディスカッションが行われ、まだまだ話足りないというぐらい、こちらも面白い濃い時間となった。
出演者から異口同音に出てきたのは、今回のように特に演出家同士で一つの戯曲(一人の作家)を巡って、話し合う機会はあまりなく、このイベントが大変貴重なモノになったという意見であった。
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